使用に関して注意が必要な色

ホワイトの中でもジンクホワイトは絵の具の一番上に乗せるための白の中の白と呼ばれて白の中で透明度が一番高い白です。この白を下地に使ったり早い段階での使用は避けなければなりません、ジンクホワイトの上に色を乗せると何年か後に白が下から浮き出して来たり、亀裂、ひびの原因にもなります。
地塗りには各絵の具会社で出しているファンデーションホワイトを使用してください。早く描くを参照
一時期ジンクホワイトが絵の具の食いが弱い（混色の時他のホワイトでは同じ色を作る場合元になる高価な絵の具の量が少なくてすむ）ので多用されていたことがありますが、結果は前記の通りです。
プルシァンブルーは使用量をおおくすると混色した側の色を徐々にくすませたり暗くしたりします。
毒性の強い顔料を使用した絵の具は日本の製品に関しては油が顔料にコーティングされているため先ず心配は無いでしょう。水彩絵の具、パステルのほうが注意が必要です。（安全性を最近は優先させ絵の具も毒性の少ないものに置き換わっていて、同じような名前でもずいぶん色合いの違ったものが出ているので注意が必要です。）
ニュートンのフレイクホワイトはシルバーホワイトの毒性を考えて作られた新しいホワイトで使用法はシルバーホワイトと同じですが、同じフレイクホワイトでもクサカベとはまったく異なったものです。
絵の具の色の名前は各会社が勝手に付けているもので顔料（絵の具の粉）の配合油の配合はまちまちですので使って見ないとわかりません。（配合表の載ったパンフレットが手に入れば見当はつきますが、やはり使ってみて始めて確認ができると思います。）自分がほしい色は会社にこだわることなく使って見ることをお勧め致します。